<江戸城天守閣>復元図を発表 家光が建てた5層6階「安泰な世の象徴」 金の鯱ほこも

6月18日10時51分配信 毎日新聞

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江戸城天守閣跡
 
三浦正幸・広島大大学院教授(城郭史)が17日、明暦の大火(1657年)で焼け、その後再建されていない江戸城天守閣の復元図を発表した。NPO法人「江戸城再建を目指す会」(小竹直隆理事長)の依頼で、5層6階の天守閣の各階平面図や断面図、立面図を計12枚制作。監修したCG映像も初公開した。同日、墨田区内で記念講演した三浦教授は「壮大で美しい。安泰な世の象徴としてそびえた徳の高い天守だった」と思いをはせた。【山田奈緒】

 江戸城の天守閣は徳川家康から三代将軍家光までに3度造られたとされる。今回の復元図は家光が1638年(寛永15年)に建てた「寛永度天守」。外観5層、内部6階建てで、天守台(石垣)も含めれば高さ約59メートルで日本の城郭史上最高だった。焼失後、天守台だけ再建され、皇居東御苑に残る。

 三浦教授は、現存する「建地割図」(当時の大工が記した図面)を基に復元。講演では、金の鯱(しゃち)ほこが使われていたことや窓など細部の様子も説明した。寛永度天守はこれまでも模型や想像図などが作られているが、三浦教授は「精密に図面に起こし、窓など細部にこだわったCGに仕上げたのは初めてではないか」と話す。内部の様子の一部もCG映像で再現した。

 同会は「世界に誇る日本の文化の象徴として天守閣の再建を」と訴え、啓発活動などを続けている。小竹理事長は「復元図を、再建への弾みにしたい」と話した。