国史跡の本佐倉城跡の視察

 (出展 産経新聞 2008_0625 『城跡再発掘 まちおこし発信』 から)

 城跡再発掘まちおこしに発信大津の研究家らNPO設立。

 地元にも知られていない城跡の価値を再評価し、まちおこしに役立てるNPO法人「城郭遭産による衝づくり協議会」を、大津市の城郭研究家、中井均さん(52)らが設立、活動を始めた。

 すでに全国から助言を求める「注文」が入り始めており、近く本格的に会員を募って活動を拡大する方針。

 中井さんは「地元に愛され、活性化の軸となるような発掘、復元、展示の方法を示していきたい」と意気込んでいる。

発掘調査が進む本佐倉城跡で城郭構造を説明する中井さん

(千葉県酒々井町)

 
協議会の設立メンバーには、総合的た城郭研究で全国に知られる中井さんをはじめ、戦国史を専門とする小和田哲男・静岡大教授天守閣などの建造物に詳しい三浦正幸・広島大教授石垣に詳しい石工ら10人が名を連ねる。
 
 国内には確認されているだけで、約3万の城があったとされる。しかし、観光賀源となるなど現在、地域の活性化に責献している城跡は数十カ所程度。城郭研究は軍事にかかわるとしてアカデミズムに嫌われ、当時の景観や風情が残っている城や城下町以外は、一般に認知されてこなかったことも原因という。
 
 同協議会は、これまで「無視」されてきたそれらの城跡を歴史的な面から改めて評価景観や自然を生かした公園などに整備できるよう地元に助言することを目指す

 加えて、行政などが価値を理解していないために実施される恐れのある「補助金を使って遺跡を破壊するような破天荒な整備」を防ぐ狙いもある。
 
 「初仕事」は先月行った千葉県酒々井町にある国史跡の本佐倉城跡の視察室町時代末期の千葉氏の居城で、これまで発掘調査を続けてきた同町教委に、城を生かしたまちづくりへの協力を申し出た。

 日本三大山城のひとつとされる美濃岩村城(岐阜県恵那市)の国史跡登録に向けた調査の依頼など、今後の予定も埋まっている。近く城郭愛好家の会員を全国から募り、機関誌を発行。

学者、行政、住民が一体となり、城(跡)を保全する活動を進める考えだ。

 (出展 産経新聞 2008_0625 『城跡再発掘 まちおこし発信』 から)